1975-12-11 第76回国会 衆議院 決算委員会 第6号
○長島政府委員 私、その道の専門家でございませんのであれでございますが、刑務所に入っております受刑者につきまして最近学歴が上がってきておるということの原因は、恐らく御承知のように、受刑者で入ってまいりますのはまあ年齢の比較的若いと申しますか、三十歳代、多くても四十歳代、二十、三十、四十というここら辺の社会的にも活動がよくなされている、そういった年齢層が、当然のことでございますけれども、また犯罪も多くなるということでございます
○長島政府委員 私、その道の専門家でございませんのであれでございますが、刑務所に入っております受刑者につきまして最近学歴が上がってきておるということの原因は、恐らく御承知のように、受刑者で入ってまいりますのはまあ年齢の比較的若いと申しますか、三十歳代、多くても四十歳代、二十、三十、四十というここら辺の社会的にも活動がよくなされている、そういった年齢層が、当然のことでございますけれども、また犯罪も多くなるということでございます
○長島政府委員 自殺の統計につきましては、御指摘のように四十八年に比べまして四十九年の方がふえております。件数から申しますと、ことしは今日現在まで一九件ということになりまして大分減ったわけでございます。それで、この自殺判定表を使いまして現に、たとえば東京拘置所等でそういう特別の注意をしておりましたために自殺を防止したという件数が数件実は出ておるわけでございまして、全国的に見ますと、この結果によって未遂
○長島政府委員 御指摘のような事例がときどき新聞にも報道されまして、まことに申しわけない気持ちでおるわけでございます。先生御承知のように矯正施設と申しますのは大変むずかしい施設でございまして、社会との適応に失敗した犯罪者とか非行少年が入ってきております。また最近は暴力団の関係者が非常にふえておりまして、全国平均では二〇%を超えておりまして、施設によりましては四〇%というような暴力団員が入っております
○政府委員(長島敦君) これは、死刑に関する大臣の決裁を受けます文書がございますが、それが回ってくるということでございますけれども、私の方は死刑確定者につきまして定期的に報告をとっております。病状等はそういう意味で定期的に入ってきておりまして、普通は常時つかまえておる状況でございます。ただ、前回の報告あるいはその後の特別の報告によりまして、何か病気があるんじゃないかというような疑われる場合は、直接その
○政府委員(長島敦君) ただいま刑事局長から答弁がありましたように、この死刑の問題につきまして第一次的に、この事実が間違いがないかどうかというような点は、刑事局で慎重に検討されるわけでありまして、私の方は、御承知のように刑事訴訟法に死刑の執行ができない事由が書いてございます、たとえば、心神喪失でございますとかいうような場合でございますが、それに当たるかどうかという点を確認するという趣旨で、私の方に相談
○政府委員(長島敦君) 拘置所及び拘置支所の数でございますが、現圧拘置所の方は七庁、拘置支所が百七庁でございます。それから、拘置所及び拘置支所に収容しております被告人及び被疑者の収容人員は、昭和四十九年、昨年におきまして一日平均六千九百名であります。
○政府委員(長島敦君) 従来法務省でいろいろ代用監獄についての議論がございましたけれども、その際の議論は、これは機関委任なのか、団体委任なのかという点についてはずいぶん議論があったわけでございますけれども、委任であるという点については疑いのないといいますか、勉強不足かもしれませんが、そういうふうに考えてきておりました。これが委任規定と解し得るかどうかという根拠にはならないかと思いますけれども、「代用
○政府委員(長島敦君) 「警察官署」とございますのは、言葉が古うございますけれども、いわゆる警察を意味しておるわけでございます。したがいまして、警察署あるいは警察本部に留置場がございます場合には、警察、それに付属する留置場というものもここに含まれておるものというふうに理解しております。 この一条三項の規定自体は「警察官署」、とございまして、地方自治体であるか国家警察であるかに関係なく「警察官署」という
○長島政府委員 これは恐らく、従来からそういう主張がございましたように、未決拘禁法というものと、行刑に関する、受刑者に関する法と、二つの体系を分けて考えたらどうかという考えだと思います。
○長島政府委員 長年監獄法の改正作業を矯正法規室でやっておりまして、その過程の一つの、歴史的と言うとあれでございますけれども、作業の過程でつくった簡単な要綱のようでございますが、そういう意味で御参考ということであれば出すことに支障はございません。
○長島政府委員 矯正法規室の監獄法改正要綱仮草案というものが当時つくられておるのは事実のようでございますが、これは実は法規室限りの検討しました仮草案のようでございます。
○政府委員(長島敦君) この事件につきまして、どういう動機でやったとかというような事件自体の調査と申しますか、それは差し控えていたわけでございますが、ただ、こういう事件起こしましたので、本人は非常に心情が不安定になりましたので、その後そういう心情を安定させますためのいろんな処遇と申しますか、職員の接触ということはもちろんやっておるわけでございまして、本人も心情が安定してきております。そういう状況でございます
○政府委員(長島敦君) ただいま御指摘ございました客観的事実は、そのとおり私どもも確認しておるわけでございます。 そこにございます「医療行為に不満をいだき」「管理部長を人質にとったうえ、刑務所側に対し、これが改善を訴えようと意図し」という記載がございますが、この点につきましては、実は被害者が管理部長でございまして、刑務所としては非常な上級幹部でございますので、刑務所の内部で取り調べるのは不適当ということで
○政府委員(長島敦君) ただいま先生お手元にお持ちの公訴事実の中に書かれておりますように、私どもの承知しております限りでは、当日そこに書かれておりますような客観的な事実がございました。 —————————————
○長島政府委員 仮釈放の問題は保護局長の所管でございますけれども、その前に一百申し上げさせていただきたいと思います。 先ほど申し上げましたように、仮釈放になりますには刑務所長の申請が必要でございます。先ほど申し上げましたように、昨年の九月でございましたか八月でございましたかに申請がなされております。一般に比べまして申請がややおくれているのじゃないかという点がございますが、先生御承知のように、判決の
○長島政府委員 本人につきましては昨年の八月十四日に仮釈放の申請を刑務所長からいたしておりまして、現在仮釈放の審査中でございます。申請いたしまして後、委員会の方から観察官が事前調査に参っておりますが、今年の一月二十二日に観察官が滝に事前調査の面接をいたしまして、終わりましてから、千葉の刑務所の係官に対しまして、滝はいままで裁判を受けてきた事実のうちでその多くを否認するという態度を示しているが、現在再審
○政府委員(長島敦君) ただいま、先生御存じのように、監獄法の全面改正の作業を非常に急いで進めております。そこの中におきまして、代用監獄の問題も非常に重要な一つの問題点でございまして、先生御指摘のように、過去にいろんな研究もございますし、いろんな指摘もございます。そういった問題をすべて目下検討しておる段階でございます。
○政府委員(長島敦君) こういうことでございます。監獄法そのものは代用監獄にも適用がございます。 〔理事安田隆明君退席、委員長着席〕 したがいまして、都道府県の警察が代用監獄を運営しておりますが、運営するに当たりましては監獄法に従って運営をしなければならないということになります。 監獄法に基づきまして、監獄法の施行規則という法務省令が出ております。この施行規則には二色ございまして、一つは、監獄法自体
○長島政府委員 自殺防止房というのは非常にショッキングな名前でございますので、そういう名前は使っておりませんが、これは例の、一昨年でございましたか、赤軍の森でございましたか、自殺事件が東京拘置所でございまして、当時当委員会でもいろいろ御指摘がございました。そのときに、自殺の中で一番多いのは首つりであるということで、やはり房の中の構造その他に首をつりやすいような欠陥があるのではないかということが御指摘
○長島政府委員 ただいま御指摘の、昨年度自殺が二件あった。それからそこにございますように同囚のけんかがございまして一人が死亡したというのは事実でございます。 この自殺をいたしましたのはいずれも長期囚でございまして、いずれも病気にかかっておりまして、前途を悲観したということで自殺をしておりますが、いずれも遺書を残しておりまして、医務の諸先生方その他に大変御親切な治療を受けたということについては非常に
○長島政府委員 事実関係でまず申し上げますが、その記事にございますように、三月の二十二日の午前九時十五分ごろに管理部長が所内を巡回いたしておりまして、この事件の起こりました西舎という建物でございますが、そこの南側の入り口のとびらを開きまして中に入って、入りましてからとびらを締めるために後ろ向きになりまして錠をかけておりました。そのときに、その場所から約七メートルほど離れております作業分室というところで
○政府委員(長島敦君) 御承知のように大阪は収容者が二千二百名を超えておりまして、大刑務所でございます。しかも現在までのところ、そういうこともございまして、代替地の提示がございませんものですから、普通の刑務所のいわば四つ分ぐらいに相当するわけでございまして、これを動かすにはいわば四つの刑務所を自前で場所を探して動かすというようないま事態にあるわけでございまして、そういう意味で非常に検討は進めておりますけれども
○政府委員(長島敦君) ただいま御指摘のとおりの数字でございます。移転問題につきましては収容者の問題、職員の問題、いろんな問題がございますので、適正な場所に移転したいということでございます。そういう意味で御指摘のございました多数の庁がございますが、これらの大部分は地元の方から候補地の提示がございまして、それについていろいろ調べました結果、多少の不便はありましてもこの際移転した方がいいということになりまして
○政府委員(長島敦君) 婦人補導院の収容の現状は、ただいま大臣から申し上げたとおりでございます。ただ、今日まで補導院がやってまいりました過去の実績をみますと、常習的な売春婦と申しますか、それから病気を持っている人とか、非常にむつかしいのが入っておりますが、実際に補導院でやりました効果を見ますと、大体そこの中で四〇%近くの人が、もう二度と再犯をしないということで、完全に更生しております。これは、こういうむつかしい
○長島政府委員 私も憲法をよく存じませんのであれでございますけれども、恩赦制度の基本的な問題は、事後の事情の変更ということが一番大きいものだと言われております。たとえば、犯罪を犯しましたときには刑罰規定がありまして、確定をしました後にその刑罰が廃止になったというような場合、一番顕著な例は、経済統制法規が戦中戦後ございまして、それが廃止になったというような場合で現に経済統制法規でまだ刑務所へ入っておるというような
○長島政府委員 御承知のように、仮釈放につきましては本人に申し立て権と申しますか申請権がございませんで、恩赦についてだけ出願権があるわけでございます。実際は恩赦と仮釈放とかなり性質が違っておりまして、仮釈放の場合は、施設内処遇から仮釈放にしまして社会内処遇へ移していくということで、処遇の一つの流れでございますから、自然に社会へ出していい者は仮釈放に持っていくという、施設側も努力をしております。したがいまして
○長島政府委員 仮釈放の申請の手続でございますけれども、現在刑務所で分類調査というのをやっております。入所いたしましたときから分類調査をいたしまして、これは犯罪関係、家族関係、従来の経歴、社会関係、それから本人の資質と申しますか、すべて調査いたします。この分類調査をいたします分類調査会というのがございますが、これを継続的に開いておりまして、その分類調査会あるいは審査会等におきまして、本人の所内のいろいろな
○長島政府委員 ただいまの点でございますけれども、そこの弁護士会で御検討になりました中の裁判例の中にもございますが、裁判の判決の中にも指摘してございますように、監獄法の施行規則の中に二色のものがあるという指摘がされております。監獄法自体の中に、「命令の定むるところによる」というふうに書かれておる条文がございますが、その「命令の定むるところによる」ということで特に施行規則の中に規定しました分は、いわゆる
○長島政府委員 行政組織上別個の組織を監獄に代用しておるわけでございまして、そういう意味で代用します限度におきましては、監獄法と、それから監獄法に基づきまして、監獄法で「命令ノ定ムル所二依リ」という規定がございますが、それによりまして施行規則が定められるということになりますと、その分はそこの中の処遇についても適用がございます。そういう意味でその法律の解釈等につきましては法務大臣の責任でございますが、
○長島政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のとおり、監獄法の一条三項に代用監獄の制度がございます。この制度は、警察の留置場と申しますか、警察が持っておりますそういった設備、それから留置場に勤務いたします職員、それを全部そのままで監獄に代用するということでございまして、その場合に、監獄法及び監獄法に基づきまして出ます命令と申しますか、それは適用があるわけでございますけれども、この管理運営そのものは
○長島政府委員 御指摘の建物は、あすこに大阪医療刑務所という新しい医療刑務所ができまして、そこに勤務いたしますお医者さんとかその他の職員のために建てたものでございますが、これは、あすこにそれを建てましたから居座るというようなつもりで建てたわけではございませんで、前々から医療刑務所をつくるということがございまして、それに伴ったものでございます。 今後の問題といたしましても、いろいろなものをあすこへ建
○長島政府委員 十二月末で二千二百十一名でございます。
○長島政府委員 お答え申し上げます。 先生お話しのように、交通関係で禁錮あるいは懲役の言い渡しを受ける人が最近非常にふえております。それでそういう方々だけをできる限り一カ所に集めまして、そういう方々に適した刑の執行と申しますか処遇をやろうということで、たとえば東京の近辺でございますと御承知の市原の刑務所が交通の専門の刑務所になっております。あそこへ入ってまいりますのは、平均で申しますと大体八カ月前後
○長島政府委員 ただいま御質問の点、おっしゃるとおりでございまして、たとえば暴力団関係者等のような者で、出たらまた犯罪をやるというような者が早く仮釈放で出るということはあってはなりませんし、同時に、社会へ出て完全に更生できるというような人について、なるべく早く仮釈放をして社会内処遇に移すというのもまた当然あるべきことだと思います。 これを解決いたします方法としまして、昭和四十七年に受刑者分類規程という
○長島政府委員 正式には実は独居と雑居しかございませんが、便宜上、懲罰を受けました場合には罰室とか罰房とか申しております。それから別にございますのは保護室、保護房というのがございます。これは非常に錯乱状態等になって、自傷他害のおそれが非常に顕著だというような場合に保護するための房でございます。自殺防止房というのは俗称でございますが、現在、そういう名前が非常に刺激的でございますので、部内でもそういう言葉
○長島政府委員 ただいまの懲罰中の糧食の差し入れの点でございますが、仰せのとおり、施行規則に、糧食はとめられないことになっております。(稲葉(誠)委員「刑事訴訟法」と呼ぶ)刑事訴訟法でございます。そういうことがもし万一ごさいましたら大変なことでございます。十分に指導いたしたいと思います。 なお、先ほど申し上げましたように、三月いっぱい試行をするわけでございますけれども、その間におきましても、ただいま
○長島政府委員 最初に御質問の事実関係について、私どもの方で調査いたしました結果について申し上げます。 最初の医療診察の問題でございますけれども、調べました結果では、御指摘のように回数か減ってきたという点はございませんので、変わりました点は、看護士が毎日一回ずっと巡回をして回りまして、病気かどうかというのを察知すると申しますか、あるいは申し出を受けるということをやっておりましたが、この分につきまして
○長島政府委員 誤解を与えましたといたしますれば、東京拘置所で実は掲示をいたしまして、そういう週休二日制の試行をやっておりまして、土曜日の人手が少し足りなくなってきておりますので、できればふだんの日に御面会なり差し入れが可能な方はなるべくそういうふうにお計らいいただきたいというようなお願い書というものを掲示したことがございまして、それがそういう誤解を招いたと思いますが、拘置所はすでにそれを撤去いたしておりますし
○政府委員(長島敦君) この週休二日制の問題は、職員の勤務条件の改善ということが中心でございます。特に拘置所等は非常に困難な勤務状態と申しますか、非常にきびしい勤務状態にございますので、ほかの一般官庁が週休二日制になります場合には、それに準じたような制度をやはり導入いたしませんと、職員の採用とかあるいは勤務の継続、やめていく人が出るとかいろんな問題が出てまいります。ただし、この性質上、拘置所のようなところにおきましては
○政府委員(長島敦君) その「お願い」と申します文書にございますように、隔週の週休二日制というようなことが問題になってきておりまして、ことに、御承知のように拘置所等は二十四時間勤務でございますので、これをやりますのはたいへんむずかしい問題でございます。そういう意味で試行する、ためしにやってみるということで、その試行に入るように、全国で十六庁ほど指定いたしまして試行させたわけでございます。その試行に伴
○説明員(長島敦君) ただいま先生の御指摘になりましたような事態が大阪で起きまして、まことに遺憾と思います。 従来この問題につきまして、御指摘のように各地で問題がございますので、それぞれの土地で警察と密接な連絡をとって、できるだけの方策を講じておるわけでございます。特に一番大事なことは、出所いたします場合にどの程度の出迎えが来るかということを事前にキャッチすることでございまして、この点は刑務所の側
○長島説明員 先ほどお答え申し上げましたように、現在非常に慎重に病状を見ておるわけでございまして、現在の時点におきましてはまだ監獄法にいいます所内で治療ができないというような、監獄法に書いてありますような所内における治療が十分にできないという状態では現時点ではまだないというふうに見ておるわけでございますが、将来、何しろ老齢でございますのでそういう事態も生ずることが十分考えられますので、事前の内交渉と
○長島説明員 最初お話しの嘔吐の点でございますが、御指摘のように毎日ということでございません。ときどき食べたものを吐くという現象がございます。その点もどういう原因なのかということを慎重に見ておるわけでございますけれども、一つには心因性と申しますか、気分的にときたま、食べると吐くということもあるようでございまして、原因がよくわかりませんが、常時吐いておるという状態ではなくて、通常の食事をふだんは普通に
○長島説明員 昨日、教誨師の全国大会がございまして、午前中講演を頼まれまして、午後式典がございましたので時間がたいへん短うございましたけれども、その合い間を縫いまして、矯正管区、宮城刑務所、仙台鑑別所、三つ、私の所管の施設でございますので視察してまいりました。 宮城刑務所に参りまして中をずっと視察いたしましたが、その際、平沢の入っております房の前を通りましたときに、ちょうど主治医の医務部長が診断をしておりました